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wi-fiとBluetoothの違いはなに?それぞれの特徴を紹介!

スマートフォンやパソコンを無線接続する際に利用されることの多いwi-fiとBluetoothですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、wi-fiとBluetoothの違いについて、それぞれの特徴を紹介するほか、これら2つの主な利用目的や用途について説明します。

wi-fiの特徴とは?

Wi-Fiの特徴

まずはじめに、wi-fiの特徴について確認しておきましょう。

wi-fiの通信規格と通信速度、通信距離、消費電力別に説明していきます。

1. wi-fiの通信規格

wi-fiの通信規格は、無線LANの規格「IEEE 802.11」です。

wi-fiを名乗ることのできる機器は、wi-fi規格標準化団体「Wi-Fi Alliance」により認証された機器である場合に限ります。

wi-fiに対応した機器であれば、メーカーを問わず通信をすることが可能です。

2. wi-fiの通信速度

一般的にwi-fiの通信速度は早く、安定した通信ができるという特徴があります。

例えば、wi-fi規格の11gや11aでは54Mbps、11nは300Mbps、11acは6.9Gbpsという高速通信が可能です。

そのため、wi-fiは大量のデータ通信を行う場合にも適しています。

3. wi-fiの通信距離

wi-fiの通信距離は、比較的広めとなっています。

一般的に、wi-fiでは、数百メートル先まで電波が届くため、社内でのネットワーク構築に多く利用されます。

4. wi-fiの消費電力

wi-fiは通信速度が早いことから、どうしても消費電力が大きくなる傾向にあります。

そのため、wi-fiを利用するデバイスのバッテリー消耗が早くなる場合が多くなっています。

Bluetoothの特徴とは?

Bluetoothの特徴

一方、Bluetoothの特徴についてはどのようになっているのでしょうか。

こちらについても、通信規格や通信速度、通信距離、消費電力別に確認していきましょう。

1. Bluetoothの通信規格

Bluetoothの通信規格は「IEEE 802.15.1」という無線LAN規格となります。

1994年にEricsson(エリクソン社)の一プロジェクトとして開始されたBluetoothは、その後いくつかのバージョンアップを経て、現在に至っています。

なお、Bluetoothもwi-fiと同様、Bluetoothで対応している機器同士であれば、どのようなメーカーのものでも接続できます。

2. Bluetoothの通信速度

Bluetoothの通信速度はやや遅く、通信は不安定になる傾向にあります。

最大での通信速度は24Mbpsとなっており、先ほど紹介したwi-fiの通信速度と比較しても圧倒的に遅いことがわかります。

3. Bluetoothの通信距離

Bluetoothの通信距離はやや狭く、Bluetoothを利用する際にはパソコンやスマートフォンといった端末が近くになければなりません。

基本的に数十メートル程度の通信距離となっているため、Bluetoothは近距離無線通信規格の一つともされています。

そのため、Bluetoothを社内のネットワーク構築に利用するのは難しいと考えておくのがよいでしょう。

4. Bluetoothの消費電力

Bluetoothの消費電力は、wi-fiと比較して少なくなっています。

そのため、一度に消費する電力量が少なく、長時間使用できるデバイスに多く利用されています。

wi-fiの用途とは?

wi-fiは、通信速度が速いことのほか、通信距離が長いという特徴があります。

そのため、wi-fiは、次の2つの用途として広く導入されています。

・ネットワークの構築

・テザリング

以下、具体的にこれら2つの導入事例について説明します。

1. ネットワークの構築

基本的にwi-fiの導入事例として最も多く利用されるのがネットワークの構築です。

実際に多くの企業でネットワークを構築する際にwi-fiを利用したものが採用されています。

wi-fiルーターを利用すれば、電波の届く範囲内でパソコンなどのデバイスを接続できますので、社内で場所を選ばずに機器を利用することが可能です。

2. テザリング

wi-fiを利用したテザリングも一般的なwi-fi利用方法です。

スマートフォンをルーター代わりにして、パソコンなどをネットワーク接続する際に利用されるテザリングですが、wi-fiの高速な通信速度を生かして、大きなデータをやり取りすることも可能です。

ただし、消費電力が大きくなりやすいため、どうしてもテザリングに利用するスマートフォンのバッテリーが消耗しやすくなるというデメリットがあります。

Bluetoothの用途とは?

Bluetoothは近距離にある対応機器同士を接続するのに適した通信規格です。

その理由として、Bluetoothの消費電力の少なさが挙げられます。

Bluetoothは、少ない電力で長時間利用するシチュエーションに適しているため、多くの場面でBluetoothを利用した機器が利用されているのです。

以下に代表的なBluetoothを利用した5つの導入事例について紹介します。

1.キーボードやマウスなどの周辺機器

2.Bluetoothイヤホン

3.Bluetoothスピーカー

4.ビーコン

5.テザリング

ここからは、これらBluetoothを利用した機器の導入例5つについて具体的に説明します。

1. キーボードやマウスなどの周辺機器

一般的なBluetoothに対応した製品として、キーボードやマウスなどのパソコン周辺機器が挙げられます。

このようなBluetooth対応の周辺機器は、パソコン周りのワイヤレス化にも一役買うため、机周りをすっきりとさせるのにも役立ちます。

2. Bluetoothイヤホン

周辺機器と同様、Bluetooth対応製品として人気の高いBluetoothイヤホンは、イヤホンとスマートフォンを接続するケーブルが不要なため、かばんの中でのケーブルの絡まりや引っかかりを解消するのにも向いています。

また、防水タイプのBluetoothイヤホンを選べば、ランニングといったスポーツシーンでも活用できます。

3. Bluetoothスピーカー

Bluetoothスピーカーは、有線のスピーカーと異なり、場所を選ばず設置できるという特徴があるため、自分の好きな場所に機器を置くことが可能です。

そのため、枕元にBluetoothスピーカーを置いて音楽を楽しむといった使い方もできます。

また、スマートフォンで音楽をBluetoothスピーカーに飛ばして聴いたりするなど、さまざまな用途で利用することもできます。

4. ビーコン

一定間隔で電波を発信し、位置や付帯情報を通知するビーコンは、Bluetoothを利用した発信機として店舗を中心に多く設置されています。

ビーコンは主に通行人に対して、セール情報やクーポンなどを発信する際に利用されています。

5. テザリング

wi-fiと同様、Bluetoothでもテザリングを行うことができます。

Bluetooth を利用したテザリングは、wi-fiが使えない場所でのデータ転送や、パケット通信料を節約したい場合に役立ちます。

また、wi-fiでのテザリングと比較し、電池の消耗がゆるやかなため、少しでも電池持ちを良くしたい場合にもBluetoothでのテザリングは最適です。

なお、Bluetooth を利用したテザリングを行う際は、近くにスマートフォンやパソコンがある必要があるため、利用の際には注意しましょう。

また、通信速度や通信の安定性に関しては、どうしてもwi-fiでのテザリングと比較し、劣る面があると考えておきましょう。

wi-fiとBluetoothの違いを知って上手な使い分けを

今回は、wi-fiとBluetoothという2つ無線規格を取り上げ、これらの特徴や主な用途を紹介しました。

wi-fiには通信速度の速さと通信距離の長さ、Bluetoothには消費電力の少なさというメリットがありますので、それらを上手に活かした活用法を検討してみるのがおすすめです。

どちらも主要な無線規格ではありますが、それぞれの規格についてメリット・デメリットなどの特徴を正しく理解したうえで、上手な使い分けをしていくとよいでしょう。

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