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Wi-Fiの「鍵マーク」はどんな意味?接続するには注意が必要です!

※こちらのブログは通信業界歴20年の者が個人の見解で書いたものです※

Wi-Fiの「鍵マーク」には、「通信が暗号化されている」という意味があります。とはいえ、「鍵マーク」のついたWi-Fiがすべて安全であるとは言い切れません。

本記事では、「鍵マーク」の付いたWi-Fiでも注意が必要な接続と、そもそも「鍵マーク」の無いWi-Fiの危険性について解説します。

スカイベリーのモバイルWiFiは、工事不要で利用可能なモバイルWi-Fiをご提供しています。
WPA2による暗号化通信も行っており、セキュリティ面でもご安心いただけます。

Wi-Fiの「鍵マーク」は「通信を暗号化している」という意味

鍵マークとは

Wi-Fiを利用する際、SSID(無線電波の名称)の隣に表示される「鍵マーク」は、アクセスポイントと端末間の通信が「暗号化されている」という意味を表す印です。

通信は暗号化することで、個人情報への不正アクセスや、盗聴・傍受を防ぐことができます。

また、暗号化だけでなく、特定の利用者しかWi-Fiを利用できないよう、PWなどを設定し、ユーザー認証をすることで、さらにセキュリティを強化できます。

そのため、「鍵マーク」のあるWi-Fiは比較的安全に利用できると考えてよいでしょう。

鍵マーク付きWi-Fiでも接続に注意が必要な時

とはいえ、「鍵マーク」のあるWi-Fiがすべて安全とは言い切れません。

特に、不特定多数が利用する無料(フリー)Wi-Fiは、鍵付きであってもセキュリティ面に不安が残る場合もあります。

鍵マークのあるWi-Fiでも注意が必要な時について解説します。

1. SSID・パスワードが誰でも見られる時

鍵付きの無料Wi-Fiでも、SSIDやパスワードが誰でも見られるところに掲示されている場合、セキュリティの安全性は低くなります。

SSIDさえわかれば、悪意のある者が本物と同じようなSSIDを作り、誤ってそこに接続した人の端末を乗っ取ることも可能になります。

これを「なりすましアクセスポイント」といいます。

また、同じアクセスポイントに接続した端末同士で、「端末間通信」ができる状態なら、より容易に傍受ができてしまいます。

2. 暗号化方式が古い時

Wi-Fiの暗号化方式には、下記の4つの方法があります。

・ WEP
・ WPA
・ WPA2
・ WPA3

このうち、「WEP」は暗号化方式の先駆けであり、最も古い方式です。

そのため、鍵付マークがついていて安全そうに見えても、容易に解読できてしまうため、セキュリティレベルは低くなります。

安全な「鍵マーク付き」Wi-Fiは個人を認証しているもののみ

無料Wi-Fiは鍵マークが付いていても、安全とは言い切れませんので、利用する際はクレジットカード決済をしないなど、注意することが大切です。

とはいえ、鍵マークが付いた無料Wi-Fiはすべて注意が必要かというと、安全性が高い物があるのも事実です。

例えば、携帯キャリアの提供する無料Wi-Fiの中には、会員登録をしないと使えないものがあります。[注1]

会員登録で身元を判別し、さらに各自にPWを割り振るため、不正利用を防ぐことができます。

このように、鍵付きの無料Wi-Fiの中でも、個別にIDやPWを発行するタイプのものだと、安全性は高いといえるでしょう。

[注1]NTTドコモ 「d Wi-Fi」

「鍵マーク」がないWi-Fiで懸念される2つのリスク

鍵マークがないWi-Fiで懸念されるリスク

「鍵マーク」がないWi-Fiは、ハッキングやインターネットのタダ乗りなどのリスクがあります。公衆無線LAN、自宅それぞれのリスクについて解説します。

1. 鍵マークのない無料Wi-Fiはハッキングされるリスクが高い

鍵マークのない無料Wi-Fiは、下記の内容が簡単に傍受できます。

・ 端末:スマホやPCに保管された情報
・ 宛先:アクセスしているサイト、メールやメッセージの送信先
・ 通信内容:閲覧したサイトの情報、送信したメッセージの中身

利用した情報がすべて筒抜けになるといっても過言ではありません。

そのため、悪意のある者が個人情報を抜き取るために用意したWi-Fiの可能性も高いので、屋外では鍵マークの無いWi-Fiは使わないようにしましょう。

2. 自宅のWi-Fiに鍵をつけないと他人に使われ情報を抜き取られるリスクが高い

自宅のWi-Fiに鍵がかかっていない場合、他人に簡単に使われてインターネットのタダ乗りをされてしまいます。

特に、壁一枚隔てて繋がっているマンションやアパートでは、隣や上下階でも電波が届くため注意しましょう。

また、タダで使われるだけでなく、自宅のWi-Fiも鍵をかけないことで個人情報をハッキングされる恐れが高まります。

そのため、自宅でWi-Fiを使う際は、必ず鍵をつけるようにしましょう。

無料Wi-Fiを安全に使う3つのポイント

以上のように、Wi-Fiを使う際は、セキュリティ対策に注意しましょう。

特に、不特定多数が利用する無料Wi-Fiは、鍵マークがついていても安全とは言い切れませんので、使い方を考える必要があります。

無料Wi-Fiを安全に使う4つのポイントを解説します。

1. セキュリティレベルの高い無料Wi-Fiを使う

「WPA」「WPA2」「WPA3」など、セキュリティレベルの高い暗号化方式であること確かめてから無料Wi-Fiを使いましょう。

確認方法は下記の通りです。

【iOS端末の場合】

「セキュリティに関する勧告」が表示された場合、「WEP」で暗号化されているためセキュリティレベルが低い。

【Androidの場合】

機種により異なるが、「ネットワークの詳細」の「セキュリティ」から暗号化方式を確認できる。

【Windows10の場合】

デスクトップ画面右下、タスクトレイに表示されているWi-Fiのマークをクリックすると、「セキュリティの種類」が表示されるためそこで確認できる。

2. 「https://」で始まるサイトにアクセスする

インターネットサイトにアクセルする際は、URLが「https://」で始まるもののみ閲覧しましょう

「https://」で始まるものは、通信内容の暗号化をするため、不正アクセスが難しくなります。

アクセスした際、ブラウザ上部のURLの隣に、鍵マークが付いているものがHTTPS化されたサイトです。

「http://」で始まるものは通信が暗号化されていませんので注意しましょう。

3.ID・PWを入力するサイトにアクセスしない

SNSやネットショッピングなど、IDやPWを入力するものは、無料Wi-Fiでは、利用しない癖をつけましょう。

ID・PWが漏洩すると下記のようなリスクがあります。

・ SNSを乗っ取られる
・ ネット銀行、クレジットカードの不正利用

特に、クレジットカードを使ったネットショッピングや、ネット銀行を使った他銀行への振り込みなどは、無料Wi-Fiではやらないようにしましょう。

Wi-Fiは「鍵マーク」確認し、安全か確かめた上で接続しよう!

Wi-Fiに鍵マークが付いていれば、情報を暗号化しているため、安全性は高くなります。

とは言え、無料Wi-Fiのように、不特定多数がPWを確認できる場合、鍵マークが付いていても、セキュリティレベルが下ってしまいます。

また、鍵マークの無いWi-Fiは傍受が容易で、ハッキングなどの標的にされやすいため、安全性を確保できないなら利用しないことをおすすめします。

「鍵マークが付いているから安心」と慢心せず、Wi-Fi接続時は安全性に注意することが自己防衛に繋がります。

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