フリーWi-Fiの危険性 安全に使うにはどうしたらいい?
フリーWi-Fiに潜む危険性について、安全に利用するにはどのようにすべきかをご紹介しております。
スカイベリーのモバイルWi-Fiは、レンタルではないので1台に1つ付与されるパスワードを他の人が知ることなく、ビジネスからプライベートまで安心してネット接続が可能です。
目次
フリーWi-Fiに危険性が潜む理由は3つ
フリーWi-Fiを利用する危険性は主に3つです。
● 第三者が通信内容を見ることができるから
● 遠隔操作される危険性があるから
● 位置情報を不正入手できるから
まずはこの3つの危険性を詳しく把握しておきましょう。
第三者が通信内容を見ることができるから
暗号化されていないフリーWi-Fiを利用すると、第三者から通信をのぞき見されることがあります。仮にフリーWi-Fiを使ってこのページを閲覧しているなら、このページのURL、ブラウザの閲覧履歴などが覗き見されている可能性があります。
また、メールを使っているなら、メールアドレスも不正取得されてしまうので、第三者が宛先に迷惑メールを送る可能性も考えられるでしょう。
暗号化されていないフリーWi-Fiには個人情報や通信内容を不正入手されてしまう可能性があるのです。
遠隔操作される危険性があるから
悪意を持った第三者は、フリーWi-Fiに接続されている機器の情報を取得し、機器の遠隔操作を行うことができます。たとえば、カメラを遠隔操作し、自宅周辺の写真や自分の顔が撮影されたりするケースもあります。
また、自分の機器だけでなく、通信を送っている知人や家族、取引先にもウィルスを展開させていくことにもつながるのです。
遠隔操作が発展すると、自分の端末に入っているメールやSNS宛にウィルスを撒き散らす危険性がありますので注意しましょう。
位置情報を不正入手できるから
暗号化されていないフリーWi-Fiを使うと、Wi-Fiに接続している機器に侵入されてしまうケースがあります。その際、GPSの位置情報が取得され、登録されている自宅、会社、実家の住所などが特定されてしまう可能性も考えられるのです。
特にスマートフォンの場合はGPS機能で現在の居場所を特定されることがあるため、悪意のある第三者は、これらの情報とSNS情報を取得してストーカー行為を行なう場合もあります。暗号化されていないフリーWi-Fiを使うのは非常に危険な行為だと言えるでしょう。
フリーWi-Fiを利用するのは危険|安全に使う7つの方法
フリーWi-Fiは安全に利用すれば、インターネット通信が無料で使えるという点で非常に優れています。ここでは、フリーWi-Fiを安全に利用できる7つの方法を解説します。
SSIDを確認する
SSIDとは、アクセスポイントの名前のことです。複数のWi-Fiがある場合に混線を避けるために名付けられているのですが、公共のWi-Fiと同じSSIDをつけて情報を不正入手しようとしているアクセスポイントもあります。
このWi-Fiに接続してしまうと、偽物のサイト(フィッシングサイト)にアクセスすることやソフトウェアダウンロードへ誘導され、個人情報を不正取得されてしまうケースがあります。
非常に危険ですので、同じSSIDが並んでいる場合には注意深く確認しましょう。
また、総務省のマニュアルには無線LAN(フリーWi-Fi)の安全な使い方について詳しく解説されているページがありますので、合わせて確認することをおすすめします。[注1]
[注1]無線LAN(Wi-Fi)のセキュリティに関するガイドライン(2021.12.15)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/wi-fi/
常にWi-Fiを切っておく
上記でお伝えしたような、同じSSIDになりすましているアクセスポイントは、スマートフォンの機能で自動接続されてしまうことがあります。
そのため、知らぬ間に個人情報が不正入手されている可能性も考えられるでしょう。気づかない間に接続されていると自分では対策ができないので、Wi-Fiは使う時以外オフにしておくことをおすすめします。
パスワードが設定されているWi-Fiのみを選んで使う
パスワードが設定されていないフリーWi-Fiはなりすましの場合が多いです。そのため、基本的にはパスワードが設定されているアクセスポイントを選びましょう。
悪意のある第三者は接続しやすいアクセススポットを用意することで不特定多数の人から情報の不正入手を図ろうとしています。アクセスしてしまうと簡単に個人情報やクレジット情報などが漏洩します。
公共のWi-Fiで信頼性の高いものや、提供元が明確になっている場合は問題ありませんが、それ以外の場合はパスワードを入力してアクセスする方が安全です。
個人情報の入力は避ける
不正アクセスポイントで個人情報のやり取りを行うと、情報が抜き取られてしまいます。例えば、住所・電話番号・クレジットカードのパスワードなどを入力するのは非常に危険な行為です。
確実に信頼できるアクセスポイントだとしても、悪意のある第三者はあらゆる方法で個人情報を取得しようと試みています。
外出先のフリーWi-Fiでは個人情報の入力を行わないのが賢明な判断といえるでしょう。
セキュリティソフトを入れる
セキュリティソフトを使用して万が一の事態に備えるのも賢明な判断です。スマートフォンの場合はアプリ、PCの場合はソフトを入れることで最悪の事態(機器乗っ取り・不正入手)を防ぐことができます。
VPNサービスを利用する
VPNサービスを利用するとのぞき見や情報不正入手などの被害を防ぐことができます。
VNPとは「Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」の略語。簡単に言えば、個人専用で特別回線を引いてくれるというものです。
こちらを利用すれば、他者の介入なくデータ通信ができるので、個人情報漏洩や盗み見などのリスクが限りなく0になります。
https化されているものだけを使う
URLが「https」から始まるサイトは暗号化されています。一方で、暗号化されていない「http」から始まるサイトもあります。一般的には「https」から始まるサイトの方が安全で「http」は危険性が伴うサイトとして認識されています。
仮にフリーWi-Fiの回線を使って「http」のサイトにアクセスすると、通信経路が全て閲覧できる状態になるので、非常に危険です。
https化されているサイトを閲覧すべきというのは、フリーWi-Fiを使う際に限ったことではありませんが、フリーWi-Fiを使う際は特に注意しましょう。
【対策しても危険】フリーWi-Fiなしでインターネットに接続する3つの方法
安全性の高い状態でインターネットを閲覧するなら、フリーWi-Fiを使用しない方が良いでしょう。ここでは、外出時にフリーWi-Fiを使わずインターネット接続できる方法を3つ紹介します。
スマホのテザリング機能を使う
スマホのテザリング機能を利用すれば、パソコンやタブレットなどを使用する際にも安全に利用できます。スマホのテザリングの場合は、スマホとPCをつなぐいわゆる「VPN回線」ですので、他社の介入を防ぐことができます。
スマートフォンが通信制限にかかりやすくなるというデメリットもありますが、安全かつコストパフォーマンス重視でインターネットに接続するならこの方法が良いでしょう。
モバイルWi-Fiを使う
モバイルWi-Fiルーターを契約してパソコンやタブレットでインターネットにつなぐ方法です。こちらの場合はテザリングと異なり、スマホのデータを使わないので、データ通信量を節約したいときにも役立ちます。
また、モバイルWi-Fiは契約したキャリアによってセキュリティ対策が行われているため、フリーWi-Fiを利用するよりは安全にインターネットの閲覧が可能です。
モバイルWi-Fiを利用するためには少なくとも月額数千円のコストはかかりますが、個人情報漏洩や会社の機密情報の保護などの観点から安全に利用するためには契約が必要な時もあるでしょう。
VPN機能を利用してフリーWi-Fiを使う
フリーWi-FiをVPNで接続する方法があります。こちらを利用すればフリーWi-Fiと自分の端末を暗号化することができるので、安全にフリーWi-Fiを利用できます。
VPNサービスを利用することで安全にフリーWi-Fiを利用できますが、一方、月額のコストがかかってしまうというデメリットもあります。
とはいえ、モバイルWi-Fiを使ったり、VPN回線でインターネットを提供している業者との契約よりも安く契約できるので、導入を検討してみても良いでしょう。
安全にフリーWi-Fiを利用するためにはセキュリティ対策を講じる必要がある
本記事ではフリーWi-Fiを利用する危険性や安全に利用する方法などについて詳しく解説してきました。フリーWi-Fiを利用する際には様々な危険性が隠れています。
フリーWi-Fiを利用することで発生する情報漏洩、端末の遠隔操作、位置情報の不正入手は思わぬ事態に発展することがあります。
たとえば、クレジットカード情報が抜き取られたり、自宅の住所が漏れてストーカー被害にあったりと、非常に危険な場合があるのです。
本記事で紹介した7つの方法を用いれば、フリーWi-Fiを利用する危険性は最小限に抑えられるはずですので、対策を把握し、安全にフリーWi-Fiを利用しましょう。
また、安全な通信を利用する方法として、スマホのテザリング機能を利用する方法や、モバイルフリーWi-Fiを利用する方法、フリーWi-FiとVPNで接続する方法も解説しました。安全な通信を利用するために、これらの方法も検討してみましょう。