出張などで海外に長期滞在する場合、Wi-Fi環境はどうすれば良いのか不安な人が多いのではないでしょうか。
今回は、海外でWi-Fi環境を利用する場合の接続方法や、おすすめのWi-Fi環境を説明していきます。

海外でインターネットに接続するための方法は？

海外でインターネットに接続するためには、次の3つの方法が挙げられます。

1.無料のWi-Fiスポットを利用する
2.国際ローミングを利用する
3.モバイルWi-Fiを利用する

以下では、それぞれの方法を詳しく紹介していきます。

1. 無料のWi-Fiスポットを利用する

アメリカなどWi-Fiの普及率が高い国では、カフェや駅構内などに無料のWi-Fiスポットが数多く用意されています。
このような国ではWi-Fiスポットを積極的に利用すれば、費用をかけずにインターネット接続を行うことが可能です。

ただし、無料のWi-Fiスポットでは、大勢の人が接続するため、通信速度が遅くなったり、接続が不安定になったりする問題があります。
また、セキュリティ面で不安な点もあり、利用の際にはどうしてもリスクがつきまとうことに留意しておく必要があります。

出張など長期で滞在する場合には、あまり向いているとはいえません。

2. 国際ローミングを利用する

国内で使用している携帯電話やスマートフォンを海外でも使用できるようにするには、国際ローミングを利用してインターネット接続する方もあります。
国際ローミングは、日本国内にいるときと同じように端末を使用できるため、セキュリティ面で安心して使用できる点がメリットです。

ただし、国際ローミングを利用した接続では、従量制課金となるので、使用状況によっては費用が高額になる場合があります。
特に、多くの通信量を要する動画の閲覧や、長時間の通話をした場合などは注意しましょう。

3. モバイルWi-Fiを利用する

海外でインターネット接続する場合には、モバイルWi-Fiを持ち込む方法もあります。
なお、モバイルWi-Fiを利用する際は、渡航前に日本国内で契約しておかなければなりません。

現地で機器を調達するための手間が少なく、国際ローミングを使用する場合と比較して、接続の費用もかかりにくい傾向です。
また、グループなど複数人で使用する場合には、モバイルWi-Fiを使用するとインターネット接続のコストを抑えられます。

モバイル Wi-Fiを海外で使用するメリット

モバイルWi-Fiを海外で使用するメリットには、次の3つが挙げられます。

1.どこへでも選ばず持ち運んで使用できる
2.セキュリティ対策ができる
3.複数人で使用できる

1. どこへでも持ち運んで使用できる

モバイルWi-Fiを使用すると、場所を選ばすどこでもインターネット接続できます。
パソコンを持ち出して外出先で作業をする際にも、Wi-Fi環境が整っている場所を求めてあちこち探し回る必要もありませんし、スマートフォンのインターネット接続で通信容量を気にしながら利用しなければならないこともありません。

特に、海外用の設定が可能なモバイルWi-Fiであれば、海外への長期出張の際にも問題なく使用できます。

2. セキュリティ対策ができる

モバイルWi-Fiでは、情報が暗号化されるため、セキュリティに関するリスクを避けられます。
空港やカフェなどに設けられている無料のWi-Fiスポットは、情報が暗号化されておらず、セキュリティが低いケースも少なくありません。

そのため、インターネット接続の際にウイルス感染や情報の漏えいなどのリスクにさらされやすい傾向にあります。モバイルWi-Fiの場合、セキュリティに関するリスクを回避しつつ、安全にインターネット接続ができる点が大きなメリットです。

3. 複数人で使用できる

モバイルWi-Fiは、複数人で使用することもできます。
そのため、海外出張の際、会議などまとまった人数でWi-Fiを使用したい場合に、インターネットの接続費用を抑えることもできます。

モバイルWi-Fiを海外で使用する際の注意点

モバイルWi-Fiを海外で使用する際の注意点には、次の3点が挙げられます。

1.時期によってはすぐに用意できない場合がある
2.電池切れに注意して使用する必要がある
3.グループで別行動の際には別途モバイルWi-Fiを用意する必要がある

1. 時期によってはすぐに用意できない場合がある

モバイルWi-Fiは、購入もしくはレンタルをして、使用前にあらかじめ用意をしておく必要があります。
海外旅行に出かける人が多い長期休み前などは混み合い、すぐに端末が用意できない場合もあるので注意しましょう。

希望の機種がある場合には、なるべく早く申し込み手続きを行う必要があります。

2. 電池切れに注意して使用する必要がある

多くのモバイルWi-Fiは、充電式で動くものが大半となっているため、電池切れに注意して使用しなければなりません。
長時間使用する場合には、充電用のバッテリーを持ち歩かなければ、途中で使用できなくなってしまいます。

3. グループで別行動の際には別途モバイルWi-Fiを用意する必要がある

複数人でモバイルWi-Fiを使用する場合には、別行動になってしまうと、インターネット接続ができません。
別行動でのインターネット接続が想定される際には、別途モバイルWi-Fiを用意する対応をとらなければなりません。

日本で使用しているWi-Fiルーターを海外では使用できない？

海外への長期出張時に、わざわざモバイルWi-Fiを使用するのではなく、日本から持ち込んだWi-Fiルーターをそのまま使用したいと考える人もいるでしょう。
しかし、日本から持ち込んだWi-Fiルーターは海外で使用できません。

理由として、海外では、日本で使用できるWi-Fiルーターとは異なる周波数や通信方法を使用している点が挙げられます。
周波数や通信方法は、各国ごとに法律で定められており、異なる周波数で使用した場合には、違反となり罰せられることもあります。

海外でWi-Fiルーターを使用したい場合には、滞在する国の設定に合わせて使用しましょう。
なお、国によっては、外国製のWi-Fiルーターの持ち込みを禁止している場合もあるので、注意しましょう。

海外出張にはモバイルWi-Fi の使用がおすすめ

長期に渡る海外出張でインターネット環境を整える際は、モバイルWi-Fiの利用が便利です。
ここでは、モバイルWi-Fiがおすすめの理由を2つ紹介します。

1. 現地での安全性確保がしやすくなる

土地の事情に詳しくない海外で困ったことがあった場合でも、場所を選ばず持ち運び可能なモバイルWi-Fiを利用すると、すばやく情報を調べることができます。

結果として、現地でトラブルに巻き込まれることも少なくなり、安全性の確保がしやすくなるでしょう。

2. 通信規制がある国でも利用しやすい

一部の国では、通信規制のため、GoogleやLINEといったサービスが使えない場合があります。
しかし、各サービスに適した回線を使うモバイルWi-Fiを選べば、通信規制がある国でも比較的利用しやすくなるでしょう。
ただし、接続が不安定な場合など、状況によっては各サービスを利用できない可能性もあるため、要注意です。

モバイルWi-Fiをレンタルする手順は？

モバイルWi-Fiは購入もできますが、レンタルでも利用できます。
モバイルWi-Fiの端末をレンタルするには、次のような手順で行うのが一般的となります。

1.レンタルを希望するモバイルWi-Fiのサイトにアクセスする
2.レンタルしたい機種と期間を選ぶ
3.注文者情報、渡航する国や受け取り方法を伝える
4.空港や店舗、宅配などでモバイルWi-Fiを受け取る
5.現地で設定を行う
6.使用後に返却する

モバイルWi-Fiを提供する会社により、一部詳細が異なる場合はありますが、おおまかな流れとして理解しておきましょう。

海外での長期滞在にはモバイルWi-Fi の利用がおすすめ

海外に長期滞在する予定がある場合には、インターネット接続の際にフリーのWi-Fiスポットや国際ローミングを利用する他、モバイルWi-Fiを利用する方法などを選びましょう。
フリーのWi-Fiスポットでは無料でインターネット接続ができる反面、接続が不安定になったり、セキュリティ面での不安が大きくなったりという点がデメリットです。また国際ローミングを利用すると従量課金制となるため、動画閲覧などを長時間行った場合には費用が高額になる場合もあり、注意しなければなりません。

モバイルWi-Fiは、セキュリティ面でも費用面でも安心して利用できるため、海外でのインターネット接続を検討する場合におすすめです。

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