スマホアプリの通信量をチェック!1GBでできること

※こちらのブログは通信業界歴20年の者が個人の見解で書いたものです※
スマートフォンでいろいろなアプリを使うとデータ消費が進みますが、「ギガが減る」などと言われることがあります。
ここでは、検索に使うブラウザやSNS、動画など代表的なスマートフォンアプリを取り上げ、それぞれにどの程度データ通信が発生するのかについて紹介します。
メールの送受信のデータ通信量
画像や動画を添付していないシンプルなメールは、1通あたり約500KBのデータ通信量となります。
送信だけではなく受信にも通信量が発生するので、1ヶ月に利用できる容量が限られている場合はSNSなどで代用するなど、工夫が必要になるでしょう。
スマホのブラウザアプリのデータ通信量
ネットサーフィンにかかる通信量は、各ページ(Webサイト)の大きさやコンテンツ量によっても変わります。
たとえば文字だけのスタンダードなニュースサイトなら、1ページの閲覧につき約300KBのデータ通信が発生します。
しかし最近では動画や動きのある仕掛けを組み込んだサイトも多いため、それ以上の通信量がかかることも。
音声や動画はデータ通信量が特に多いので、頻繁に動きのあるコンテンツをチェックする場合は使いたい放題プランや大容量プランに加入すると安心です。
SNSのデータ通信量
SNSといえばTwitterとInstagramが主流となっていますが、Webサイトのように1ページでまとめられているわけではなく、次々に情報が現れることが特徴です。
Twitterの場合、動画が自動的に表示されデータ通信量が増える可能性がありますし、Instagramについても動画が1投稿の中に組み込まれているものが多くみられます。
そのため、文字だけのWebサイトとは異なり圧倒的に情報量が多く、そのぶんデータ通信量がかかってくるといえます。
また、SNSでは画像や音声、動画を添付して送受信することが可能ですが、再生や閲覧によって文字だけの投稿以上のペースでデータ消費が行われます。
シンプルに文字だけの投稿であれば、絵文字を使ったとしても急激に通信量がかさむ心配はありません。
メールの代わりに使われているLINEは、文字だけでのやり取りが多く行われる特徴があります。
こちらは1回分の投稿可能文字数500文字をいっぱいに埋めたとしても1回の送信で約2KBとなっています。
動画の視聴データ通信量
動画はもっともデータ通信量がかさむもので、中程度の画質で1分間視聴すると約4MBの通信量がかかります。1分間で4MBもかかってしまうので、10分以上の視聴では40MBとなり、30分で120MBに。
先ほどのLINEの投稿が1回あたり約2KBなので、その2048倍もの通信量がかさんでいることがわかりますね。
動画アプリには数十秒から1時間以上まで多くの動画が投稿されていますが、1つの動画を見終えて次の動画に移っていくことで、知らないうちにデータ通信量がかさんでいってしまいます。
地図アプリの閲覧データ通信量
Google Mapに代表される地図アプリは1地点の拡大表示で約730KB程度となります。1MBには及ばないものの、頻繁に地図を使っているとそのぶん通信量はかさんでいきます。
それ以外のアプリのデータ通信量
頻繁に使うアプリとしては、ニュース専用アプリやラジオ・音楽再生アプリ、ゲームアプリなどがあり、ニュース専用アプリはWebサイトと同じように1ページ内のコンテンツ量によって通信量が変わります。
ラジオや音楽再生系のアプリは音声を扱っているため、文字だけのページに比べて通信量はかさみやすいといえます。
複数あるラジオアプリのうち、もっとも多くデータ通信量がかかったものが「Podcast」で、30分ラジオを視聴したところ21MBとなりました。
1分につき4MB、30分で120MBも消費する動画の6分の1程度になりますが、通信量が限られている場合いくつも番組を視聴するのは控えたほうが良いかもしれません。
ゲームアプリはリアルタイム対戦系のように常時接続と通信を行うものは知らないうちに大容量の通信を行う可能性があります。
「ポケモンGO」を例に挙げると、1時間で約10MBの通信が行われます。「PUBGモバイル」は10分間で約10MBとなり、1時間使うと60MBの通信量になります。
工夫してアプリを使うことが重要
使用できるデータ容量が限られている場合、アプリを工夫して使わなければあっという間に上限を超えてしまいます。
契約プランを見直すか、自宅のwi-fiを活用するなどして通信制限にかからないよう対策を行いましょう。
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筆者:平島 賢一(男性) 通信業界歴20年