スマホの通信速度制限を防ぐための方法を解説

スマホでインターネットや動画閲覧をしている際、通信速度制限に悩まされた経験がある方は多いかもしれません。
通常のようにSNSをしたり、動画を見たりすることがスムーズにできないとストレスを感じてしまいます。
そこで今回は、スマホの通信速度制限がどのようなものであるかについてご紹介するとともに、通信速度制限を防ぐための方法について取り上げていきます。
毎月、スマホの速度制限に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
スマホの通信速度制限とは
スマホの通信速度制限とは、各通信事業者で定めたデータ通信の容量制限を超えて通信を行うと、通信速度が低速に制限される仕組みを指します。
通信速度制限にかかる条件は事業者ごとに異なりますが、制限については容量制限を超えてから月末までや、1ヶ月単位、3日間単位でかけられるものなどがあります。
通信速度制限が行われると、大幅にデータ通信速度がダウンします。
そのため動画閲覧といった大量のパケットを消費する場合には、通常のようなスムーズな動作が難しく、わずらわしく感じることが多いでしょう。
なぜ通信速度制限が行われるのか
スマホの通信速度制限が行われる理由には、次の2点が挙げられます。
1. 一部のユーザーによる膨大なデータ通信による料金面での不公平感解消
2. 大量のデータ通信によるネットワーク混雑の緩和
これら2つの事情から、データ通信量の多いユーザーに対しては、ある一定のデータ通信量を超過した段階で、通信制限をかけ、対応するという形がとられているのです。
一般的な通信速度制限の速度とは
通信速度制限がかかると、大幅にデータ通信の上限速度が下がります。
速度制限の際の上限速度は、大手3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と格安スマホとで異なります。
大手3大キャリアの速度
大手3大キャリアの通信速度制限時の一般的な通信速度は送受信最大128kbpsとされています。
通信速度制限となると、インターネット利用時には動作が重く、不便を感じるようになるでしょう。
とくに動画を再生するときなどは、ダウンロードに相当な時間を要するため、画像の表示も遅くなり、イライラしてしまうことが多いかもしれません。
格安スマホの速度
一方、格安スマホでは、通信速度制限がかかった場合の通信速度が送受信最大200kbpsとなるところが大半となっています。
速度制限時でも大手3大キャリアと比較しても若干速いのがメリットですが、それでもインターネット使用にはストレスを感じるスピードであるという点は否めません。
通信速度制限を解除するには?
一般的に、通信速度制限を解除するためには、無料で解除することはできず、有料で各通信事業者に通信制限の解除申し込みをしなければなりません。
しかし、格安スマホ事業者の中には、独自のパケット共有サービスなどを提供しているところもあるので、各事業者のサイトなどで情報を確認してみるとよいでしょう。
スマホの通信速度制限が起こりやすい使い方
スマホの通信速度制限はどのような使い方をした場合に発生しやすいのでしょうか。
ここでは、通信速度制限が起こりやすい使用方法について考えてみたいと思います。
通常、スマホの通信速度制限は、次に取り上げる使い方をした場合発生しやすいとされています。
1. 動画を視聴する
2. ビデオ通話を行う
3. テザリング機能を使用する
以下、具体的に速度制限にかかりやすい使い方3つを紹介します。
1. 動画を視聴する
動画視聴では、大量のデータ通信を発生させます。
動画投稿サイトや配信サイトを1日2時間、1ヶ月間使用した場合は1GB程度の通信量となるため、あっという間に多くの[s1] パケットを消費してしまいます。
動画を視聴する場合は、画質を下げるとパケットの大幅な消費を防げます。
2. ビデオ通話を行う
LINEなどのビデオ通話機能を利用した場合も、動画視聴と同じく多くのパケットを消費します。
仮に1GBのデータを保有している状態でLINEの無料ビデオ通話をすると、3時間で上限に達してしまうとされています。
3. テザリング機能を使用する
テザリング機能も、多くのパケットを消費する使い方です。
スマホをモデム代わりに利用できる便利なテザリングですが、大容量コンテンツを利用しているとすぐに通信制限の対象となってしまいますので、注意しましょう。
スマホの通信速度制限を防ぐ3つの対処法

それでは、スマホの通信速度制限を防ぐにはどのような対処法があるのでしょうか。
ここでは、この対処法について取り上げていきます。
1. wi-fiの使用を検討する
2. ブラウザのデータ圧縮機能を活用する
3. バックグラウンド機能を無効にする
以下、具体的にこれら3つの対処法についてご紹介します。
1. wi-fiの使用を検討する
自宅にwi-fiルーターを所有している方は、スマホでインターネットの利用をする際、なるべくwi-fiに接続して利用することをおすすめします。
動画の閲覧は自宅wi-fiでのみ行う、またアプリのダウンロードや自動更新をwi-fi接続時に限定して利用することを心がけるだけで、たとえデータ通信量が増えたとしてもスマホの速度制限に悩まされることはなくなるでしょう。
もし、外で動画を閲覧したいという場合は、モバイルw-fiルーターの購入を検討してもよいかもしれません。
モバイルルーター購入の際には、通信量制限についてはしっかりと確認しましょう。
また、ショッピングセンターやカフェ、駅などに設置された公衆無線LAN(フリーwi-fi)の使用により、通信量を節約することもできます。
ただし、公衆無線LANを利用することで、セキュリティ上の問題(偽アクセスポイントや通信内容の覗き見など)にさらされる場合もあります。
利用の際には機密性の高い情報を扱わない、インターネットバンキングのログインなどは行わないなど、セキュリティ問題については十分に意識しましょう。
2. ブラウザのデータ圧縮機能を活用する
スマホのブラウザの中には、画像を圧縮してからダウンロードできる機能を持つものもあります。
たとえば、Chromeでは、データセーバーというデータ圧縮機能があり、利用することでデータダウンロード時の通信量の大幅な削減が可能となります。
3. バックグラウンド機能を無効にする
スマホのバッググラウンド機能を無効にしておくことで、必要のないアプリの自動的な情報更新を制御できます。
使用していないアプリについては、あらかじめバックグラウンド機能をオフにしておくと、意図しないところでデータ通信量が増加することを防げます。
スマホの通信速度制限が気になる場合はwi-fiの上手な活用がおすすめ
今回は、スマホの通信速度制限の概要や通信速度制限が起こりやすい使用方法、またスマホの速度制限を防ぐための対処法について紹介しました。
スマホ利用で通信速度制限を超過してしまった場合、基本的には、高速データ通信容量を追加購入しなければ、速度制限の解除は行なえません。
パケット代を節約し、スマホの通信速度制限を防ぐためにも、スマホの機能設定を実施するほか、wi-fiの上手な活用を検討してみましょう。
とくに、動画の視聴やアプリのダウンロード・自動更新の際には、自宅にあるwi-fiルーターを利用して接続することでパケットの節約が可能です。 現在wi-fiルーターを所有していない方は、積極的な導入をおすすめします。