パソコンがWi-Fiに繋がらないときにチェックすべき項目

自宅のパソコンでWi-Fiを利用する際、「接続できない」というトラブルに見舞われたら、以下に取り上げるいずれかが原因となっている場合があります。
今回は、Wi-Fiがパソコンに接続できないときに確認するとよい点のほか、実際の対処法について説明します。
Wi-Fiが繋がらないときにチェックすべき項目

ここではまず、Wi-Fiが繋がらないときにチェックすべき項目について確認していきましょう。
「PCがWi-Fiに繋がらない」と思ったら、以下に挙げる10の項目を確認してみることをおすすめします。
- 1. Wi-Fiがオンになっているか
- 2. 機内モードがオフになっているか
- 3. Wi-Fi設定で「ワイヤレスネットワーク接続」がオンになっているか
- 4. Wi-Fiを切断して再接続できるか
- 5. ルーターの状態は正常か
- 6. セキュリティソフトが影響していないか
- 7. PC側の接続先設定は正しいか
- 8. ルーターの初期化やファームウェア更新の必要はないか
- 9. TCP/IPが有効になっているか
- 10. プロバイダやキャリア側に問題がないか
これら10項目をチェックした上で、最終的にPCをWi-Fiへ接続できるようにするにはどのようにすべきなのか、以降で具体的な解決方法を確認していきます。
Wi-Fiが繋がらないときの解決方法

ここからは、先ほど取り上げた10のチェック項目についての解決方法を説明していきます。「Wi-Fiに繋がらない」というトラブルに見舞われた方は、ぜひ試してみてください。
1. Wi-Fiをオンにする
PCがWi-Fiに繋がらない場合、Wi-Fiが利用できない設定になっている可能性があります。設定を確認し、オフになっているようであればオンに設定をしなおしましょう。
2. 機内モードをオフにする
PCの機内モードがオンになっていると、Wi-Fiの設定はオフになります。
機内モードがオフになっているかの確認は、Windowsの場合、「スタートメニュー」から「設定」→「ネットワークとインターネット」→「機内モード」を選択することで可能です。
もしくは、デスクトップの右端下にある吹き出し状アイコンをクリックし、表示される「アクションセンター」からも確認することができます。
3. Wi-Fi設定の「ワイヤレスネットワーク接続」をオンにする
PCでWindows 10を利用している場合は、Windows側のWi-Fi設定がオフになっていないか確認をしてみましょう。
WindowsのWi-Fi設定は、「スタートメニュー」から「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」を選択、「ワイヤレスネットワーク接続」の切り替えがオンになっているかどうかで確認できます。
4. Wi-Fiへの切断と再接続・PCの再起動を行う
Wi-Fiに繋がらない理由として、PCのネットワーク機能が正常に作動していない可能性も考えられます。
その場合、接続しているWi-Fiを一旦オフにし、再度接続してみると状況が改善することがあります。
これでも改善しない場合は、PCの電源をオフにし、再起動してみるのもよいでしょう。
5. ルーター側の問題を解消する
PC側の確認を行った結果、問題が見つからない場合、Wi-Fiの電波を送るルーター側に問題がある可能性があります。
以下3点をポイントに、ルーター側の確認を行ってみましょう。
- ・ケーブルや電源プラグ、ACアダプターの抜けはないか
- ・ルーター本体の状態ランプが異常を示していないか
- ・ルーターとPCの間に障害物がないか
6. セキュリティソフトの設定変更・再インストールを試す
セキュリティソフトの設定により、Wi-Fiに繋がりにくい状況になる場合があります。疑いがある場合は、セキュリティソフトを一時停止し、再度インターネットに接続してみるとよいでしょう。
これでも状況が改善しない場合は、「セキュリティソフトの設定を変更してみる」「セキュリティソフトを一旦アンインストールして再インストールしてみる」等の方法を試してみましょう。
7. PC側の接続先設定をリセットする
PC側に登録された接続先をリセットし、設定しなおすことで状況が改善する場合があります。
以下にWindows10の接続先設定のリセット方法を示しますので、参考にしてください。
- 1. Windows10のスタートメニューから設定画面を開き、「ネットワークとインターネット」をクリックする
- 2. 「ネットワークのリセット」リンクを開く
- 3. ネットワークのリセット画面から「今すぐリセット」ボタンを押下し、ネットワークのリセットを行う
- 4. PCの再起動を行ったあと、無線LANのパスワードの再設定を行う
8. ルーターの初期化やファームウェア更新を行う
Wi-Fiルーターが誤動作を起こしている場合、ルーターの初期化を行うとWi-Fiに繋がる場合があります。
ルーターの初期化を行うには、ルーターの管理画面から実施するか、ルーター本体のリセットボタンを押下することで行えます。
また、ファームウェア(PCやルーターなどに組み込まれているソフトウェア)の更新版が用意されている場合は、最新版にアップデートすることで、Wi-Fiに繋がるようになることもあります。
ファームウェアの最新版は、端末のメーカーホームページよりダウンロードすることで利用可能です。端末の管理画面側から更新を行えますが、設定方法に不安がある場合は、専門業者に依頼するとよいでしょう。
9. TCP/IPを有効にする
インターネット接続の基本でもあるTCP/IPが無効になっている場合もWi-Fiに繋がらない可能性があります。
以下にWindows10のTCP/IPの確認方法を示しますので、参考にしてください。
- 1. Windows10の通知領域から無線LANのアイコンをクリックし、「ネットワークとインターネットの設定」を選択する
- 2. Wi-Fiを選択し、「アダプターのオプションを変更する」リンクをクリックする
- 3. Wi-Fiアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択し、「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」と「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」にチェックが入っているかを確認する
チェックが入っているにもかかわらずWi-Fiに接続できない場合は、これら2つの項目をダブルクリックして、「IPアドレスを自動的に取得する」が指定されているかを確認してみましょう。
10. プロバイダやキャリア側のトラブルを確認する
ここまで取り上げた1~9までのチェックを行い、特に問題がないのにもかかわらず、インターネットに接続できないという場合には、プロバイダやキャリア側にトラブルが発生している可能性があります。
メンテナンス状況などが、サービス事業者側のホームページに掲載されている場合があるので、一度チェックしてみるとよいでしょう。
Wi-Fiが繋がらないときには基本的な項目も確認してみましょう
PCがWi-Fiに繋がらないという場合は、今回ご紹介した対処法とともに、基本的な項目についても確認してみるとよいでしょう。
特に、「PCがWi-Fi機能を内蔵しているか」「インターネットの接続設定は済んでいるか」「プロバイダへの支払いを滞納していないか」といった3点についてはつい見落としがちな項目としてチェックしておきたい点です。
様々な対処をしたにもかかわらず、問題の解決ができない場合は、このような基本に立ち戻った対応も必要となります。