Wi-Fiルーターとは?初心者でも分かりやすく解説します!
Wi-Fiルーターを利用すれば、スマホやパソコン、タブレットにゲーム機など、さまざまな機器を無線で接続することが可能です。しかし、Wi-Fiルーターとは何かしっかり把握している方はあまり多くないでしょう。
今回はWi-Fiとは何かを説明するとともに、Wi-Fiルーターの種類、パソコンやスマホといった機器との接続方法などを紹介します。
スカイベリーのモバイルWiFiは、工事不要で場所を選ばず気軽にご利用いただけます。
テレワークや外出先で使いたい等でWi-Fiをご検討中の方はぜひご相談ください。
そもそもWi-Fiとは何か?
Wi-Fi(ワイファイ)は、無線LAN(ケーブルが不要なインターネット接続)の規格のひとつです。Wi-Fiマークは、1999年に設立された「Wi-Fi Alliance」という団体によって正常に接続されることを証明したものです。
現在主流となっているWi-Fiの規格は「11ac」(IEEE802.11ac)で、「Wi-Fi 5」とも呼ばれています。
Wi-Fiはパソコンやスマホ、プリンターといったさまざまな端末に対応しており、場所や時間を問わずインターネットに接続することができます。
WiFiルーターのメリット
WiFiルーターには、以下のようなメリットがあります。
● 工事の必要がなく手軽に利用可能
● 料金を安く済ませられる
ここからは、それぞれについて詳しく説明します。
工事の必要がなく手軽に利用可能
WiFiルーターのメリットとしてまず挙げられるのは、工事の必要がなく手軽に導入できることです。
固定回線を契約するとなると、回線をつなぐための工事が必要ですが、工事には数週間から長くて数カ月かかることもあります。工事が済んだとしても、すぐにインターネットを使えないケースも少なくありません。また契約の時期が引越しシーズンと重なると、予約でいっぱいになっているケースも多く、順番待ちになり時間がかかることも。
WiFiルーターなら工事が不要なので、届いたその日から手軽に利用できます。
料金を安く済ませられる
WiFiルーターを利用すれば、スマートフォンの利用料金を安く済ませることも可能です。
通勤や通学などの時間で動画を視聴していたら、いつの間にか通信容量の上限に達していたという経験はないでしょうか。月々のスマートフォンのデータプランには上限があるケースが多く、それを超えると通信速度が低下するので、大きなストレスを感じるでしょう。かといって追加で通信容量を購入すると、割高になってしまいます。
そこでおすすめなのが、WiFiルーターのプランとスマートフォンのデータプランを併用することです。WiFiルーターは、比較的リーズナブルなプランも多いのが特長です。スマートフォンのデータ利用を最低限に抑えて、WiFiルーターに接続できる時は常にWiFiを利用するようにすれば、トータルで通信費用を安く抑えることができるでしょう。
WiFiルーターのデメリット
先ほど述べたようにWiFiルーターにはいくつかのメリットもありますが、デメリットもあるのでご紹介します。
まず、固定回線よりも通信が安定しづらいという点が挙げられます。WiFiルーターは気軽に導入できる反面、モバイル回線を介してインターネットに接続しています。そのため安定性や通信速度の面で固定回線の方が上回っています。そのためWiFiルーターは、通信の安定性や速度を重視する方にとっては物足りなく感じる可能性があるでしょう。
場合によっては速度制限がかかることもあり、動画を見たり容量を使うゲームをしたりする頻度が多く、大量の通信容量を使う方には固定回線の方が向いています。また、WiFiルーターは電波をキャッチして共有する仕組みなので、置き場所に配慮しなければなりません。例えば、以下のような場所におくと通信が安定しにくくなります。
● 水回り付近
● 金属の近く
● 家電の近く
● 棚の中
● 家の隅
● 低い位置
● 周りに障害物があるところ
WiFiルーターの置き場所はどこでも良いわけではなく、これらの場所をできるだけ避けた上で、通信が安定する場所に置くことが必要です。
Wi-Fiルーターでどんなことができる?
Wi-Fiルーターを利用すれば、自宅や外出先でさまざまなことができるようになります。
自宅と外出先、それぞれでできることを紹介します。
自宅でできること
自宅にWi-Fiルーターを設置すると、自宅内のネットワーク対応端末の無線接続が可能です。ケーブルが届かない場所の機器もインターネットに接続できます。
自宅でWi-Fiルーターを活用することによるメリットは、以下の3つです。
- ・配線がなくなることにより、部屋がすっきりする
- ・スマホを自宅で利用する際の通信量を節約できる
- ・スマホやテレビ、ゲームなど複数の機器を無線で接続できる
Wi-Fiルーターによって配線のわずらわしさが軽減します。とくに、ペットや子どもがいる家庭にとっては大きなメリットといえるでしょう。
また、データ通信量は無制限なので、複数の機器と接続する際も便利です。通信量を節約することもできます。
外出先でできること
各通信事業者のサービスと契約し、小型のモバイルWi-Fiルーターなどを使用すれば、外出先でもWi-Fi環境を利用できます。
通常のLTE回線では得られないメリットは、以下の2つです。
- ・スマホのデータ通信量が節約できる
- ・動画や音楽などを安定した通信環境で楽しめる
外出先でモバイルWi-Fiルーターを利用することで、スマホのデータ通信量を使いすぎることなく、節約できます。
また、通信環境が比較的安定しているため、動画・音楽なども快適に楽しめるでしょう。
Wi-Fiルーターの種類
Wi-Fiルーターとは、ケーブル端子を持たないスマホやタブレットなどをインターネット回線に接続する無線タイプのルーターを指します。
Wi-Fiルーターは、以下の4種類です。
- ・Wi-Fiホームルーター
- ・Wi-Fi中継専用機
- ・LTEホームルーター
- ・モバイルWi-Fiルーター
ここからは、それぞれについて詳しく説明します。
1. Wi-Fiホームルーター
Wi-Fiホームルーターは、自宅で利用する定番のルーターです。製品によってアンテナ数や通信速度、同時に接続できる機器の台数などが異なります。
2. Wi-Fi中継専用機
Wi-Fi中継専用機は、ルーターとの間に設置することで電波の中継を行う装置です。
Wi-Fi中継専用機によって、自宅内の電波の届きにくさをカバーします。壁などの遮蔽物があった場合も、快適に通信できるようになります。
3. LTEホームルーター
4G(LTE)や3Gといったモバイル回線でインターネットに接続する際、利用する装置です。
4. モバイルWi-Fiルーター
外出先でWi-Fiを利用したい場合、モバイル回線を利用して通信ができる装置です。持ち運びができるため、場所を選ばず通信できます。
それぞれのWiFiルーターのメリット・デメリット
WiFiルーターに共通するメリット・デメリットは前述したとおりです。続いては、それぞれのWiFiルーターごとの、メリット・デメリットについて詳しく説明します。
1. WiFiホームルーターのメリット・デメリット
WiFiホームルーターの特徴は、以下のとおりです。
● 簡単にセットアップができる
● モバイルWiFiルーターより接続が安定している
● 同時接続できる台数が多い
● 引越し先でもすぐに使える
● 持ち運びができない
WiFiホームルーターには簡単に設定を行える、モバイルWiFiルーターよりも接続が安定している、同時接続できる台数が多いなど多くのメリットがあります。
一方で、電力の供給源はコンセントなので、コンセントがない場所では利用できず、持ち運びはできません。
2. WiFi中継専用機のメリット・デメリット
WiFi中継専用機の特徴は、以下のとおりです。
● ルーターから離れていても電波が届く
● 障害物があっても接続が可能になる
● 回線渋滞を避けられる
● 障害物が多すぎると電波が弱くなる
● 通信速度が劣る場合がある
WiFi中継専用機は、電波を中継する機能があるので、それを活かしたメリットがあります。
しかし、障害物が多すぎると接続が不安定になったり、通信速度が他のWiFiルーターよりも劣るというデメリットもあります。
3. LTEホームルーターのメリット・デメリット
LTEホームルーターの特徴は、以下のとおりです。
● データ使用量無制限のプランがある
● 複数のデバイスに接続しても安定する
● 一定期間の上限があるケースもある
LTEホームルーターは、データ使用量無制限のプランもあり、家族利用で接続台数が多くても安定しています。
ただ、一定期間のデータ通信量に上限が設定されているケースもあり、それを上回ると速度制限にかかる可能性もあります。
4. モバイルWiFiルーター
モバイルWiFiルーターの特徴は、以下のとおりです。
● 自宅でも外出先でも使える
● 複数端末に接続できる
● 持ち運びしやすいサイズ
● 充電する必要がある
● 場所や状況によっては接続が不安定になる
モバイルWiFiルーターは、持ち運びしやすいサイズのため、自宅でも外出先でも利用可能です。複数端末に接続することも可能なので、外出先でパソコンを使った作業を行いたい場合は最適です。持ち運ぶ必要はありますが、気になる大きさではないので、かばんにしまえば問題ありません。
ただ、モバイルWiFiルーターは充電する必要があります。外出先では、ケーブルやモバイルバッテリーも合わせて持つ必要があるでしょう。場所や状況によっては接続が不安定化しやすいので、事前に対応エリアを確認する必要があります。
パソコンをWi-Fiルーターに接続する方法
パソコンをWi-Fiルーターに接続する方法は以下のとおりです。
- ・インターネット回線を準備する
- ・Wi-Fiルーターを設置する
- ・ONUやモデムとWi-Fiルーターを接続する
- ・プロバイダ情報を設定する
それぞれの手順ごとに、詳しい内容を紹介します。
1. インターネット回線を準備する
まずは、Wi-Fiを利用する際に必要なインターネット回線を準備しましょう。
インターネット回線は、局から自宅までを電話線でつなぐADSLと通信速度の速い光回線の2つです。多くの場合、光回線が利用されています。
2. Wi-Fiルーターを設置する
次に、無線LANの電波を送るためのWi-Fiルーターを用意します。インターネットや家電量販店から購入する方法か、プロバイダからレンタルする方法が一般的です。
Wi-Fiルーターは種類が豊富で、機器のグレードによっても通信速度が異なります。
3. ONUやモデムとWi-Fiルーターを接続する
プロバイダなどから提供されたONUやモデムとWi-Fiルーターを、LANケーブルでつなぎます。ケーブルは「WAN」と記載されている端子に接続しましょう。
4. プロバイダ情報を設定する
Wi-Fiルーターのプロバイダ情報を設定します。
設定の際はルーターを設定モードにして、電波を飛ばす状態にしなければなりません。電波をパソコン側で受信したら、プロバイダ情報の設定を行いましょう。
設定の完了後、Wi-Fiルーターが使用できるようになります。
スマホをWi-Fiルーターに接続する方法
スマホをWi-Fiルーターへ接続する場合は、以下のとおりです。
- ・インターネット回線を用意する
- ・Wi-FiルーターをAPモードにする
- ・スマホのWi-Fi機能をオンにする
- ・該当するSSIDと暗号化キーを設定する
それぞれの手順ごとに、詳しい内容を紹介します。
1. インターネット回線を用意する
パソコン接続の際と同様、インターネット回線を準備します。
2. Wi-FiルーターをAPモードにする
Wi-FiルーターをONUやモデムとLANケーブルで接続した後、APモードに設定します。スマホのみを接続する場合は、「LAN」と記載されている端子にケーブルを接続しましょう。
3. スマホのWi-Fi機能をオンにする
スマホの設定画面から、Wi-Fi機能をオンに設定します。操作は機種ごとに異なるため、説明書などで確認しましょう。
4. 該当するSSIDと暗号化キーを設定する
設定画面から、該当するSSID(ネットワーク名)と暗号化キー(パスワード)の入力を行います。
自宅内で使用するWi-Fiルーターを選ぶ際のポイント
自宅内でWi-Fiルーターを利用する場合、Wi-Fiホームルーターを選ぶのが一般的です。
以下で挙げる5つのポイントに注目して、最適な機種を選びましょう。
- ・必要なアンテナ数
- ・自宅の間取り
- ・Wi-Fiに接続する機器の台数
- ・利用する人数
- ・必要とする機能
自宅内にWi-Fiルーターを設置する際の注意点
自宅内にWi-Fiルーターを設置する際は、電波が届きやすくなるよう以下の4点に注意しましょう。
- ・電波干渉が心配な家電から離す
- ・部屋の中央に設置する
- ・Wi-Fiルーターの周囲5cm以内には物を置かない
- ・Wi-Fiルーターに布などを被せない
Wi-FiホームルーターとモバイルWi-Fiルーターの違いは?
Wi-FiホームルーターとモバイルWi-Fiルーターは、それぞれメリット・デメリットが異なります。どちらのWi-Fiルーターが自分の使い方に合っているのか、十分に検討しましょう。
ここでは、Wi-Fiホームルーターの回線とモバイルWi-Fiルーターの回線の特徴を紹介します。
Wi-Fiホームルーター
Wi-Fiホームルーターを利用した回線の特徴は、以下の4つです。
- ・通信速度が速く、安定している
- ・工事にある程度の手間と時間がかかる
- ・自宅のみで利用できる
- ・光コラボなどのサービスを利用できることがある
開通に時間がかかっても、ある程度安定した通信環境で利用したいのであれば、Wi-Fiホームルーターがおすすめです。
モバイルWi-Fiルーター
モバイルWi-Fiルーターを利用した回線の特徴は、以下の4つです。
- ・工事が不要
- ・すぐに利用できる
- ・電波を受信できれば外出先でも使用可能
- ・契約内容によっては通信制限を受ける場合もある
場所を選ばず持ち運びできるモバイルWi-Fiルーターは、外出先でWi-Fi環境を維持したいときにおすすめです。工事が不要なため、すぐにWi-Fiを使用したい場合に向いています。
シーンごとにWi-Fiルーターを使い分けましょう
さまざまな機器を無線で接続できるWi-Fiルーターは、複雑な配線が不要で、どこでも気軽に通信できます。
Wi-Fiルーターの利用を検討する際は、インターネットを使う場面を具体的にイメージすることが大切です。自宅と外出先、どちらがメインなのかなどを考慮して、適切な機器と接続方法を選択しましょう。