確認しよう!海外出張前に慌てないために準備しておきたい持ち物について
不安なく海外出張に出かけるためには、持ち物の準備をしっかりと行うことが必要です。
現地に到着してからあれがない、これがないという事態にならないよう、チェックリストを作成して、必要な持ち物をピックアップしておきましょう。
本記事では、海外出張に必要な持ち物を貴重品・機内持ち込み・スーツケースの3つに分けて紹介します。
海外出張前にしておくべきこともまとめているので、あわせて確認してください。
※機内持込の規定は各航空会社により異なるため、必ず事前に確認するようにしましょう。
目次
海外出張前に必ず確認しておきたい貴重品6点
海外出張に必要な持ち物はさまざまありますが、その中でも特に肌身離さず持っていた方がいい、重要な物がいくつかあります。
ここからは海外出張の必需品であり、海外出張前に忘れていないか確認をしておきたい貴重品を紹介するので参考にしてください。
1. パスポート
パスポートを携行し忘れると日本から出られないので、持ち物チェックをするときは真っ先にパスポートを携行しているか確認しましょう。
その際、パスポートの有効期限も忘れずに確認してください。
渡航先によっては、パスポートの有効期限の確認が必要な場合があり、パスポートを持っていても有効期限が切れていると入国できません。
例えば韓国の場合、入国時3カ月以上有効なパスポートが必要です。
また、パスポートを紛失・盗難に遭った場合を想定し、パスポートのコピーも忘れずに用意しましょう。
国によってはビザが必要な場合も
日本のパスポートは信頼度が高く、多くの国・地域ではビザが不要です。
ただしアフリカや中東の国々では、ビザが必要となります。
渡航先の大使館・領事館のホームページなどをチェックして、ビザ申請の要否を確認しましょう。
2. 航空券(Eチケット)
航空券はオンラインで予約し、空港で発券するのが一般的です。
必要なQRコードやコード番号などをスマートフォンで保管している場合は、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
ただしスマートフォンのみに保存すると、通信トラブルなどがあった場合に発券できません。
発券に必要な情報はプリントアウトし、紙でも保管しておくことが大切です。
3. ホテルの予約確認票
ホテルの予約票も、プリントアウトしておくと安心です。
現地で通信環境が不安定な場合を想定し、紙でも予約票を提示できるようにしましょう。
また渡航先によっては、入国審査で現地滞在中の住所も聞かれます。
ホテルの住所がすぐに分かるようにしておくことも必要です。
4. 海外旅行保険証書
海外で病気・ケガをすると、思いがけず高額な治療費を請求されることがあります。
海外出張では必ず保険に入り、保険証書を持参しましょう。
5. 現金・クレジットカード
世界的にキャッシュレスが浸透していますが、小銭などが必要になるケースもあります。
財布は日本円と現地通貨に分けて持参しましょう。
またクレジットカードは、対応する国・地域が異なるので、渡航前に現地で使えるかどうかの確認が必要です。
6. スマートフォン・モバイルバッテリー
スマートフォンは、現地での連絡や情報収集に使います。
スマートフォンの充電切れで行動が制限されないよう、モバイルバッテリーもあわせて持参しておくとよいでしょう。
スーツケースに入れておくべき荷物11点
普段愛用している日用品を持参すると、現地滞在の快適性がアップします。
ここからは、海外出張でスーツケースに入れておきたい持ち物を見ていきましょう。
1. 着替え
下着や靴下、Tシャツなどを出張日数に合わせて持参します。
渡航先の気候に合わせて、長袖や半袖をそろえたり、スラックスの下に履くタイツなどを持参したりするのがおすすめです。
2. 衛生用品
渡航先によっては衛生面に不安があります。
マスクや消毒ジェル、除菌グッズなどを持参しましょう。
ただしスーツケースで消毒薬を持参する場合は、500ml以下の容器に入っていることという規定があります。
規定を超えないよう容器のサイズには注意してください。
3. 常備薬・コンタクト
スーツケースには、包帯や絆創膏、傷薬、虫刺され、整腸剤などの万が一のときに使う薬や救急アイテムを入れておきましょう。
コンタクトレンズを使用している場合は、ワンデーなら滞在日数分のレンズ、2週間タイプなら保存液の持参が必要です。
4. シャンプー・石けん類
ホテルによっては、アメニティが設置されていないケースもあります。
普段使っているシャンプーや石けん類をボトルに小分けして持参しましょう。
現地での調達も可能ですが、肌が弱い人は愛用品を持参するのが無難です。
5. スリッパ
滞在する国にもよりますが、基本的に海外のホテルには室内用スリッパが設置されていません。
室内でくつろぎたい場合は、室内用のスリッパを持参した方がよいです。
使い捨てなら現地で廃棄できるため、汚れたスリッパを持ち歩かずに済みます。
6. 食料
海外出張中は、現地の食事が合わなかったり食べる時間がなかったりすることがあるかもしれません。
スーツケースの中には、軽く口にできる食料を入れておくのをおすすめします。
インスタントラーメンやフリーズドライスープ、味噌汁などは、小腹が空いたときの強い味方になるでしょう。
7. スーツ一式・靴
海外出張の目的が商取引であれば、スーツ一式やビジネスシューズの持参も必要です。
長時間移動によるシワを心配せずに済むよう、専用のガーメントケースに入れて携行することをおすすめします。
8. 手土産
手土産は、消費期限が長く好き嫌いが分かれにくい物を準備しましょう。
カステラやせんべいは、無難な手土産として好まれます。
また近頃は日本茶もブームとなっているため、ティーバッグなどを持参すると喜ばれるかもしれません。
9 身だしなみグッズ
歯ブラシや歯磨き粉、ひげ剃り、ブラシ、整髪料などは、日頃愛用している物を持参しましょう。
電気シェーバーやドライヤーも持参するのがおすすめです。
女性の場合は、メイク道具やスキンケアセットも忘れずに入れておきましょう。
10. 折りたたみ傘
現地の天候によっては、傘を持参した方がよいケースもあります。
海外では、日本のようにコンビニでビニール傘を買えない場合もあります。
軽量・コンパクトで邪魔にならない折りたたみ傘があると、いざというとき重宝するでしょう。
11. 海外用電源アダプター
国によって、電源タイプや電圧は異なります。
渡航先に合わせて、変換アダプターや変圧器を用意しておきましょう。
機内への持ち込みが可能な荷物5点
貴重品・使う頻度の多い物は、機内持ち込み用のバッグに入れておきます。
機内に持ち込めるバッグは、115cm(55×40×25cm)、重さ10kg以内が一般的です。
携行する物を厳選し、持ち込みの準備を行ってください。
ここからは、機内に持ち込みたいアイテム6点をご紹介します。
1. パソコン
パソコンは、スーツケースに入れて預けることが禁じられています。
必ず手荷物に含め、機内に携行しましょう。
機内で仕事をする場合は、USBや充電器も必要です。
2. 薬・サプリメント
日常的に飲んでいる薬やサプリメントも、手荷物に含めましょう。
サプリメントの携行に制限はありませんが、ピルケースなどで持参するとどのような薬・サプリメントか分かりません。
あらぬ誤解を受けないよう、パッケージのままで持参するのがおすすめです。
3. 仕事用データ・書類
仕事で必要なデータ類や書類は、手荷物で大切に運びましょう。
絶対に紛失することのないよう、ファイルに入れたり収納ケースに入れたりしてまとめてください。
4. ジップ付き袋・ビニール袋
ジップ付きの袋は、レシートや領収書を入れるのに役立ちます。
チケットやメモなどといった細々した物も入れられるため、何かと重宝するでしょう。
ビニール袋はゴミが出たときに使えるので、数枚をバッグに入れておくことをおすすめします。
5. 機内グッズ
フライトが長時間にわたる場合は、機内を快適に過ごすためのグッズも必要です。
アイマスクや耳栓、ネックピローなどを一まとめにしておきましょう。
また靴を脱いでくつろぎたい場合は、機内用スリッパを持参するのがおすすめです。
冷房が気になるなら羽織用のカーディガンや毛布、乾燥が気になるならマスクも持参しましょう。
持ち物の準備と合わせて行いたいこと
海外出張で必要なのは、持ち物の準備だけではありません。
持ち物を海外で使えるようにしておくことや、情報のアップデート・確認が必要です。
ここからは、海外出張に行く前に準備しておきたいことを紹介します。
1. 海外でスマートフォンを使えるようにしておく
海外でもスマートフォンが自由に使えるようにしておくと、海外出張の不安や負担を大幅に軽減できるでしょう。
海外でスマートフォンを使えるようにする方法としては、以下の三つがあります。
● 海外用モバイルWiFiをレンタルする
● 現地でプリペイドSIMカードを購入する
● キャリアの海外プランを契約する
1. 海外用モバイルWiFiをレンタルする
海外で使えるモバイルWiFiのレンタルサービスを利用すれば、現地でも安定的な通信が可能です。
ルーターの受け取りや返却は、空港または宅配便で可能なため面倒な手間はありません。
スマートフォンはもちろんタブレットやパソコンも使えるので、ビジネスパーソンにとってはメリットが大きいでしょう。
海外へ年1回以上、渡航される場合は、レンタルよりも購入する方がお得に利用できる場合がございます。
利用用途に応じて、WiFiをレンタルするか購入するかを検討しましょう。
2. 現地でプリペイドSIMカードを購入する
SIMフリーのスマートフォンなら、現地のキャリアが販売しているプリペイドSIMカードを購入する方法があります。
プリペイド式で料金も安定しており、使い過ぎる心配はありません。
国によっては空港に自動販売機やサービスカウンターが設置されているため、気軽に購入できます。
3. キャリアの海外プランを契約する
大手キャリアなら、スマートフォンを海外で使用できるローミングプランを備えています。
海外出張がある月のみ、海外プランを契約するとよいでしょう。
金額はやや割高な傾向がありますが、出張先でも国内と同じ感覚でスマートフォンを扱えます。
まずは契約中のキャリアのプランを確認してみてください。
この他にも、現地のフリーWiFiスポットを使用するという方法もありますが、セキュリティの関係上あまりおすすめできません。
2. 現地での交通手段の確認
現地での移動を全てタクシーでするという人以外は、現地での交通手段について事前に確認しておくのが望ましいでしょう。
公共交通機関を使うなら、料金や乗り方、利用する駅やバス停名まで調べておくことをおすすめします。
3. 緊急連絡先の登録・言語の習得
渡航先によっては、治安が安定していないところもあります。
万が一の場合に備え、日本大使館やその他緊急通報先をスマートフォンに登録したり、手帳にメモしたりしておきましょう。
英語も通じないような国なら、現地語も少しは話せるようにしておいた方がよいかもしれません。
海外出張の際は事前準備をしっかりと行おう
海外出張では、機内持ち込みする荷物と預け入れる荷物に分けて準備しておく必要があります。
何かと神経を使う海外出張を快適に過ごせるよう、必需品を漏らさずにリストアップしましょう。
また海外出張では、スマートフォンの使用可否が現地での滞在の快適性を大きく左右します。
海外でも国内と同様の通信環境を確保できるよう、海外用のモバイルルーターを用意したり契約プランを見直したりしてください。
事前の準備をしっかりと行えば、海外出張の不安もなくなります。
現地での滞在を楽しむ余裕もでき、リラックスして過ごしやすくなるでしょう。