改めて知っておきたい!WiFiって何?仕組みなどを解説
有線ケーブルを使わず無線でインターネットにつなげられるWiFiは、現代の生活になくてはならない仕組みの一つです。なお、WiFiは無線接続をする際の規格であり、4Gや5G、インターネットなどとは異なります。
本記事ではそもそもWiFiとは何か、インターネットとの違いやWiFiでできること、メリット・デメリット、外でWiFiを使う方法を解説します。
目次
WiFiとは無線通信時の統一規格のこと
WiFi(ワイファイ)とは簡単に言うと、パソコンなどの端末をインターネットに無線(電波)でつなぐ際の統一の規格のことです。規格だと分かりづらいときは、方式や仕方と言い換えると理解しやすいでしょう。
従来、パソコンをインターネットに接続したり、パソコンとスマートフォンなど端末同士を接続したりする際は、LANケーブルという電線が必要でした。LANケーブルを直接モデムや端末同士でつなぐことで、データでのやり取りができるようになります。これを「有線LAN」や有線接続と言います。
一方ケーブルを使わずに、電波でデータをやり取りして接続する方法を「無線LAN」と呼びます。そのため、「WiFiは無線LANを行う際の一つの規格のこと」とも言い換えられます。なお、WiFiの規格は11ax、11ac、11nなどが有名です。
有線LAN・無線LANの「LAN」とはローカルエリアネットワークのこと
ここで「LAN」とは何かも確認しましょう。
LANとは「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の略称で、主に建物内のように限定的なエリアで利用できる通信網のことです。普段利用するものでは「家庭内LAN」や「社内LAN」が多いでしょう。なお、LANにつないだ機器同士はデータの共有が可能となります。
LANケーブルで接続するなら端末数に応じてケーブルが必要になるものの、WiFiであればコードレスで端末同士の接続が可能です。
インターネットとWiFiの違い
インターネットとWiFiには以下の違いがあります。
【インターネット】
世界中の情報端末機器(パソコンやスマートフォンなど)を接続した巨大なネットワークのこと。ローカルエリアネットワークとプロバイダーのネットワークから構成される。
【WiFi】
無線LAN接続をするための統一規格のこと。
上記から、WiFiはインターネットという巨大ネットワークに接続するための仕組みの一つであると分かります。
WiFiでインターネットにつながる仕組み
次に、WiFiを使うとなぜインターネットに接続できるのか解説します。
家や会社でインターネットを利用するためには、回線業者やインターネットプロバイダーとの契約が必要です。契約後、インターネット回線につながった「モデム」と複数のネットワークをつなぐ「WiFiルーター」の接続により電波をやり取りし、WiFi機能を持った端末とつなげるようになります。
上記のように、家庭や自宅などに引いた回線に接続してインターネットを使う仕組みを「固定網」といいます。
なお、屋外でインターネットを利用する際の3Gや4G、5Gなどは「モバイル網」と呼び区別されます。
WiFiがあればこんなことができる!
有線LAN不要でインターネットに接続できるWiFiを使えば、生活をもっと便利にできます。WiFiでできることを詳しく解説します。
1つのデータを全員で共有できる
WiFiにつながった機器同士は画像や動画、音楽などのデータ共有が可能です。例えば、家庭の共有パソコンに保存した動画データを他の部屋のパソコンやスマートフォンから視聴できます。
世界中の人とネットワーク対応ゲームが楽しめる
ネットワーク接続に対応したゲーム機をWiFiでつなげば、家に居ながら友達と同じゲームで遊べます。また、世界中のプレイヤーを相手にすることも可能です。
スマートフォンから家電を操作できる
インターネットと接続できるIoT家電であれば、本体を直接操作しなくてもスマートフォンからオン・オフの切り替え、温度設定などが可能です。
また、IoT家電は人工知能が搭載されたものもあるため、使うほどユーザーの生活に合わせた設定を自動で行なえるようになります。
WiFiを利用するメリット・デメリット
自宅でWiFiを使えば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどそれぞれが利用する端末をコードレスでインターネットに接続できます。一方、セキュリティ対策を施さないと「タダ乗り」の危険もあるため注意しましょう。
メリット1. 部屋中どこでもインターネットにつながる
WiFiであればケーブルを引く必要がないので、トイレや浴室を含む部屋中どこでもインターネットが利用できます。なお、ルーターとの距離が離れており電波が不安定であれば、中継器を使うことで解消できます。
メリット2. 複数台同時に接続できる
パソコン・スマートフォン・タブレットなど、複数の端末も一度にインターネットに接続できます。なお、WiFiルーターにより接続台数の上限が異なるため、必要であればルーターを買い換えたり、使用していない端末のWiFi設定をオフにしたりしましょう。
メリット3. スマートフォンは通信速度の向上が期待できる>
一般的に、スマートフォンで利用するLTEや4Gなどの回線よりも、WiFiの方が高速でデータ通信ができるとされています。また、スマートフォンでWiFiを使えば、データ通信量を減らし、使用料を節約できる点もメリットです。
デメリット1. 接続には端末の設定が必要
WiFiを使うためには、プロバイダーからインターネットに接続するためのIDとパスワードを発行してもらい、スマートフォンなどの端末に設定する必要があります。
有線接続と比べると設定の手間がかかります。また、ID・パスワードはなくさないように保管が必要です。
デメリット2. セキュリティ対策をしないとタダ乗りされる可能性も
WiFiは広範囲に電波が届くため、集合住宅では隣の家でも自宅で使っているWiFiを利用できてしまいます。そのためパスワードを設定していないと、勝手にインターネットを使う“タダ乗り”をされるだけでなく、重要なデータを盗まれる恐れもあります。
とは言え、複雑なパスワードを設定するなどセキュリティ対策を万全にしていれば上記のような問題はほぼ発生しません。
WiFiを使う方法を解説
ここでは、自宅でWiFiに接続してインターネットを使う方法を解説します。
インターネット環境を準備する
自宅や会社にインターネット回線が引かれていないなら、まずはインターネット回線の準備が必要です。回線業者やプロバイダーと契約して、インターネットを利用できる環境を整えましょう。
なお、集合住宅か戸建てかにより、準備に必要な料金や方法が異なります。また、集合住宅であれば、回線工事とプロバイダー契約がすでに済んでいる物件もあるため、契約内容を確認しましょう。
WiFiルーターを準備する
モデムと接続して電波を端末に届けるための「WiFiルーター」を準備しましょう。プロバイダーによってはWiFiルーターを販売したり、レンタルしたりすることもありますが、家電量販店などでも購入できます。
プロバイダーにIDとパスワードを確認する
プロバイダー契約とWiFiルーターの準備が済んだら、インターネットに接続するためのIDとパスワードを確認します。
端末をWiFi接続する
利用している端末の設定画面からWiFiを選択し、IDやパスワードを入力すれば接続完了です。なお、パスワードはセキュリティ対策のためにも、初期設定のものから変更して使うようにしましょう。
また、詳しいWiFi接続の方法は端末により異なるため、分からない場合は説明書などを確認しましょう。
外出先でWiFiを使う方法
WiFiは自宅だけでなく外出先でも利用できます。ここでは、家や会社の外でWiFiを使う方法を紹介します。
フリーWiFiを使う
駅やお店などの無料で利用できるWiFiスポットを使えば、電波環境に左右されずパソコンやスマートフォンを利用できます。
しかし、店舗内にIDやパスワードが貼られている状態では、誰でもデータののぞきみや盗聴ができる状態です。また、データの傍受を目的としたなりすましスポットも存在するため、フリーWiFiを頻繁に使うのはセキュリティ面の不安が残ります。
関連記事:フリーWi-Fiの危険性 安全に使うにはどうしたらいい?
モバイルWiFiルーターを使う
モバイルWiFiルーターとは、小型で持ち運びができる通信端末のことです。置き型ルーター同様に複数の端末と同時に接続でき通信速度も早いため、外でもインターネットを利用できます。
また、IDとパスワードは利用者しか確認できないので、セキュリティ面も有効です。なお、モバイルWiFiルーターは国内外で利用できるものもあります。海外への旅行や出張の多い方は国を問わず利用できるタイプがおすすめです。
外出先でWiFiを使うならスカイベリーのモバイルWiFiルーターがおすすめ!
WiFiとは、無線でインターネットに接続する際の規格の一種です。WiFiの利用により、家の中ではコードレスでどこでもインターネットに接続でき、外出先であればデータ通信量を気にせずスマートフォンやパソコンを利用できます。
なお、外出先でWiFiを使いたいなら、安全性の高いモバイルWiFiルーターの活用がおすすめです。
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