レンタルwi-fiで同時接続できるのは何台?利用シーンも確認
※こちらのブログは通信業界歴20年の者が個人の見解で書いたものです※
レンタルwi-fiの大きな魅力ともいえるのが、1台で複数台に接続できるという点です。海外でインターネットを使う際にもっとも簡単な方法はキャリアの海外定額パケットを利用する方法ですが、こちらはその端末を持っている人しか対象になりません。
友達全員でインターネットを使いたいといった場合にもおすすめのレンタルwi-fiの同時接続についてご紹介しましょう。
レンタルwi-fiは1台で同時接続何台まで可能?
レンタルwi-fiは、およそ5~10台程度までの端末を同時接続することができます。そのため、家族やグループでの旅行にも向いているでしょう。ただ、端末によって何台まで接続できるかは異なるので、注意して選ばなければなりません。
各サービスによってレンタルできる端末は異なるため、どのような端末が用意されているのか、同時接続台数は何台までなのかといったことについては事前に確認しておくと安心です。
また、同時接続できる単位は「○人」ではなく、「○台」である点にも注意しましょう。例えば、5台同時接続できる端末をレンタルして5人で旅行に出かけた際に、1人がスマホの他にパソコンやゲーム機などもwi-fiに接続した場合、接続できなくなってしまう人が出るのです。
何人で利用するのかだけでなく、何台の端末を接続するのかについてよく考えておきましょう。
wi-fiルーターとモデムの違いとは?
特に初めてレンタルwi-fiを利用する方が勘違いしてしまいがちな、ルーターとモデムの違いについてご紹介します。
wi-fiルーターの役割
ルーターは、スマホやゲーム機など、複数の機器をインターネットに接続する際に使う装置のことです。
インターネットを使う際にはデータを転送する必要があるのですが、その時、どのルート(道)を通すか選択する機能があることから「ルーター」と名付けられました。
近年はモデムとルーターの役割を兼ね備えた商品も出ています。
信号を相互に変換するのがモデム
ルーターと混同されがちなモデムは、アナログ信号とデジタル信号をそれぞれ変換させる装置のことをいいます。
例えば、ADSLはインターネットに接続する際にアナログ信号を用いますが、パソコンデータはデジタル信号であるため、変換しなければ通信できません。これを行うための措置です。
また、光回線の場合はモデムと似たような働きをする光回線終端装置と呼ばれるものが使われています。
海外旅行時などにレンタルするのはwi-fiルーター
海外旅行時にスマホやパソコンでインターネットを使いたいと考えているのなら、レンタルするのはモデムではなく、モバイルwi-fiルーターです。
自宅にインターネットを引く場合はインターネット契約をした上で、モデムにルーターを接続して複数の機器をインターネットにつなぐことになるのですが、海外旅行時などに活躍するモバイルwi-fiルーターは、モデムを通さずにインターネットに接続する機能があります。
ただ、モバイルwi-fiルーターもインターネット契約をしなければ使えません。
海外旅行向けなどで提供されているレンタルサービスは、インターネットに接続された状態のものをレンタル可能ですが、自分でルーターの端末だけを購入してもインターネットには繋がらないので注意しておきましょう。
wi-fiの同時接続台数が多い時の注意点
たくさんの機器で1つのwi-fiに接続した場合、通信速度が遅くなったり、バッテリーの消耗が早くなったりすることがあります。
まずは同時接続が可能な台数をチェックしましょう。例えば10台の接続が可能なwi-fiルーターだったとしても、実際に10台を接続すると遅いと感じることがあります。このような状態を避けるためには、ルーターを2台用意したほうが快適にインターネットを活用できるのです。
レンタルwi-fiの場合、通信容量が定められていて、利用人数でこれを分け合うことになります。例えば、利用料金を抑えるために300MB/日程度の通常プランを契約したものの、複数人でインターネットを閲覧したらすぐにオーバーしてしまったということになると困りますよね。
1人でちょっとした調べ物をする程度なら300MB/日でも足りるケースが多いですが、2人以上で利用するのなら大容量プラン以上のものを検討した方が良いでしょう。
複数人で接続できるレンタルwi-fiでも、快適にインターネットを使用するためには1人につき1台ルーターを契約するよう推奨しているサービスもあります。
同時接続で快適にインターネットを利用するために
いくらインターネットに接続できても速度が遅くてページ表示にかなり時間がかかるような状態では意味がないので、同時接続台数が多くなりそうな場合は、レンタルするルーターについてよく検討する必要があります。
また、通信容量の多い地図アプリの利用やYouTube、インスタグラムの閲覧などをする場合は契約するレンタルwi-fiのプランについてもこだわって選びましょう。
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筆者:平島 賢一(男性) 通信業界歴20年