レンタルwi-fiは機内持ち込みできる?
※こちらのブログは通信業界歴20年の者が個人の見解で書いたものです※
日本国内から世界中の国と地域に持ち運べるレンタルwi-fiは、そのまま持ち歩くだけで自由にインターネット接続が楽しめるアイテムです。
ここでは、レンタルwi-fiの機内持ち込みが可能かどうか、機内持ち込み不可の手荷物も含めて紹介します。
レンタルwi-fiは機内持ち込みできる?
現地に到着してすぐに使いたいレンタルwi-fi。そのまま機内に持ち込めるのでしょうか?詳しくチェックしていきましょう。
持ち込みはできるが条件あり
レンタルwi-fiのように、飛行機に持ち込めるリチウム電池/リチウムイオン電池を使った電子機器には、以下のような制限が設けられています。
電子機器(電池)の基準 ※ANAの場合
- リチウム電池:2g以下
- リチウムイオン電池:100Wh~160Wh以下(=43,243mAh以下)※2個まで
上記の目安に収まっていれば、機内への持ち込みは可能です。
レンタルwi-fiに使われている電池の容量は基本的に160Whを下回る約2,000mAh~3,000mAh程度なので、機内への持ち込みは問題なく行えると考えられます。
wi-fiの電池表面に書かれている値を確認しましょう。「~Wh」「~mAh」の記載がないものは「V」「Ah」をかけ合わせてWh値を出し、数値の合計が基準値を下回っているか確認してください。
機内持ち込みができないもの
ここからは、機内への持ち込みができないものについてみていきましょう。
リチウム電池・リチウムイオン電池を内蔵した電⼦機器
wi-fi機器と同じく、リチウム電池やリチウムイオン電池を内蔵している電子機器は一定の基準を上回った場合機内に持ち込むことはできません。
預ける場合は誤作動や損傷が起きないよう電源を完全にオフ状態にし、頑丈なスーツケースなどの中に入れて確実に梱包されているか確認をします。
また、リチウムの含有量が2gを超えるもの・ワット時定格量が160Whを超える機器は、機内への持ち込みはもちろん預けることもできないため事前に確認が必要です。
危険物
刃物・花⽕・冷却材・液体酸素・装弾・加熱式弁当など、製品に使用されている材料が危険物や可燃物に該当するものです。
これらは機内でのトラブルやアクシデントを防止する観点から、持ち込み(製品によっては預け入れも)不可となっています。
wi-fiルーターは機内で使えるか
一定の基準をクリアすればwi-fiルーターを機内に持ち込めますが、機内で使用することはできません。理由を詳しくみていきましょう。
地上専用のルーターは上空では使えない
個人が持ち込んだwi-fiルーターは、機内で提供されているwi-fiとは異なり上空での使用に特化していません。
そのため、手荷物として持ち込めてもそのまま使えるわけではなく、電源を入れたとしても電波が届かないため使用ができなくなっています。
また、wi-fiルーターは電波を発信する電子機器に分類されており、航空法で「航空機の運行の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器」に指定されているため、うっかり飛行中に電源を入れないように注意が必要です。
機内wi-fiを利用しよう
手持ちのwi-fiが使えなくても、航空機や路線によっては機内wi-fiが提供されています。
上空でもインターネットが利用できるように提供されているサービスであり、wi-fiを引いている路線・航空機の機種であれば無料での利用も可能です。
ただし機内用wi-fiは1つのアカウントにつき1つの電子機器しか接続できないため、スマートフォンとパソコンの同時接続はできません。
※地上とは異なり衛星通信を利用して提供されるため、天候状況や軍事上の理由から衛星を認可していない国の上空を飛行すると、通信が一時的に途切れることがあります。
wi-fiのスペックを確認しよう
wi-fiをレンタルする前に機内への持ち込みが可能かどうか問い合わせをすることもできますが、自分自身で電池の表示をチェックして安全に持ち込みができるか確認することもできます。
ANAのように、一部の路線で機内専用wi-fiが提供されている航空会社も多いので、持参したwi-fiを手荷物として預け入れ、機内のwi-fiを活用する方法もあります。
預け入れる荷物と手荷物を区別するのが面倒でも、事前にwi-fiのスペックを確認し、安全性を確かめてからの持ち込みをしましょう。
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筆者:平島 賢一(男性) 通信業界歴20年